こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。
本日は前回の続きです。(前回のお話しは、→こちらからどうぞ♪)
障害のある子が生まれた場合、親はたくさんの不安を感じてしまうことかと思います。
その中でも「子供を残して自分が先に亡くなってしまうこと」、このことに大きな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
もちろん生命保険を活用し、我が子のためにお金を用意しておくことは考えておられることと思います。
しかし、障害のある子に一気に何千万もの大金が支払われたところで、その子はその大金をきちんと管理していくことができるのでしょうか。
そう、生命保険の対策をとっていたとしても、親の不安を拭い去ることは難しいかもしれないのです。
そこで最近、「生命保険信託」というものが人気を集めています。
「生命保険信託」とは何か。
簡単にいうと、生命保険のお金を一気に渡すのではなく、自由に、しかも一人に限らないで、お金を支払うことができるもの、といった感じです。
こう書いても抽象的すぎるので、以下に事例をあげて説明したいと思います。
(※生命保険信託は各社によってサービスが異なるため、以下の事例がそのまま当てはまらない場合もございます。)
登場人物:A、Aの妻、Aの子、Aの母
Aは妻と子供の3人家族です。
子供には障害があり、Aの母のサポートも受けながらこれまで生活してきました。
しかしある日、Aはもし自分が先に亡くなってしまったら、子供や妻はきちんと生活していけるのか不安に感じてしまいました。
そこでAは、生命保険信託契約を結ぶことにしました。
契約内容は下記の内容にしました。
1. 自分が亡くなった際に支払われる保険金は、障害のある子供に渡るようにする。ただし一括で支払われるのではなく、月に5万円ずつ支払われるように設定。
2. 不幸にも子供が亡くなった場合、保険金の残金は妻に支払われるように設定(妻には一括での支払い)。
3. 子供が亡くなる前に、妻が先に亡くなっている可能性もある。その場合、子供が亡くなった後の保険金の残金は、子供のサポートをしてくれたAの母に支払われるように設定(Aの母には一括での支払い)。
4. 子供が亡くなる前に、妻もAの母も亡くなっている可能性もある。その場合、子供が亡くなった後の保険金の残金は、子供がお世話になった施設へ支払われるように設定(施設には一括での支払い)。
5. 子供が入院した場合の治療費や入院費は、毎月支払われる5万円の他に随時に支払われるようにも設定。
―通常の生命保険と異なり、自由な設定ができる生命保険信託を活用できたことにより、Aは将来について不安を感じることはなく、日々の生活を穏やかに過ごせるようになりました。
いかがでしょう。
障害のある子を持つ親にとって、上記の生命保険信託は自身の希望に叶う、「選択肢の一つ」になる可能性があります。
人はそれぞれ想いが異なります。だからこそ、当事務所は『オーダーメイド終活』を提案しているのです。
「生命保険信託」も、そのオーダーメイド終活の「選択肢の一つ」です。
皆さまにとって何が最も大切なのか、その想いをぜひ当事務所にお聞かせください。
皆さまのご希望に沿う終活をご提案させて頂きます。
そして日々の日常を、穏やかに過ごしていきましょう!
※ここからは私のひとりごとです(読み飛ばして頂いて構いません)。
上述した記事内に「障害のある」という言葉がでてきましたが、では「障害のない」人はいるのか、というお話しです。
人はそれぞれです。いろんな方がいらっしゃいます。
例えば、
仕事が早い人・遅い人
計算が得意な人・不得意な人
足の速い人・遅い人
コミュニケーションが得意な人・不得意な人
ミスの多い人・少ない人
空気が読める人・読めない人
文面をスムーズに把握できる人・できない人
逆に図形や図表を把握するのが得意な人・不得意な人
...あげればキリがありません。
こうしたいろんな方がいる中で、「こだわりが強く、空気を読むのが苦手な人」がいたとします。
社会で上手に働くことができないため、(申請をして)障害者手帳が発行され、日々の生活を過ごされている方。
しかし「こだわりが強く、空気を読むのが苦手な人」というのは、世の中にたくさんいらっしゃいます。
そうした方が全員、障害者手帳を持っているわけでもありません。
ある一点の「程度」を超えたとき、そこで障害者手帳が発行される。
であれば、程度の差こそあれ、私たちはみな「障害のある」人と言えるかもしれません。
不得意の程度が小さいから、障害者手帳を持っていないだけであって。
ひとりごとはここまで。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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