こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。

先日NHKの『生活笑百科』を見てたら、面白い事例が紹介されてました。

本日はこの事例について述べてみたいと思います。

※今回は、あまり終活とは関係ありません。

事例

詳しくは覚えていないので、私なりの脚色で以下に記載してまいります。

(つまり、“ほぼフィクション”と思って頂いて結構です。)

とあるアパートの一室。

「あ~、お金がない。困ったなぁ...」

ピンポーン。

「はーい...」

「よおっ、遊びにきたよ。うわっ、何、この部屋! まるで、ついさっき上京してきた田舎の学生さんの部屋みたい。すごいすっきりしたね~。タンスとかベッドとかって、どうしたの?」

「いやー、実は金欠病でさ。それで...」

「お腹が空きすぎて、食材にしちゃった?」

「そうそう、こんがり炒めて...って、おい!」

「そうだよね、炒めるんじゃなくて、やっぱり揚げ物だよね。」

「表面はサクッとしてて、中はゴキッとした食感が...って硬ぇーよ! 食えねーだろ!」

「おおっ、調子いいね!」

「よくないよ! ていうか今、すごい困ってんだよ~。実は家賃を払わなくちゃいけないんだけど、お金がなくて... いろいろ売って先月までは何とかしたんだけど、今月分がどうにもならなくてさ。」

「あらら。家賃て、いくら?」

「5万円。明日までに払わないと、ここ追い出されるかもしれない...」

「じゃ、5万円貸してあげようか?」

「ええっ、いいの!? すごい助かるよぉ! 大好き!」

「いや、照れるんだけど。」

「この先仕事が入るからさ。たぶん3か月後には返せるから...じゃ改めて、5万円貸して下さい!」

「だからいいよ。じゃ、はい5万円。」

「ありがとぉー! 愛してる!」

「いやだから、照れるって。」

こうしてお金のないAは、Bから5万円を借り、3か月後に返す約束をしました。

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ーそして、3か月後。

ピンポーン。

「...あ、B。いらっしゃい...」

「よおっ、遊びにきたよ。うわっ、何、この部屋! 冬なのに暖房がついてない! あれ...そして何でか分んないけど、冷凍食品が窓のところに並べてある!?」

「あ~、冷蔵庫がないもんで...」

「ええっ!...ということは、冷蔵庫もストーブも売っちゃった?」

「売っちゃった...」

「...アメイジング!」(高山一実さん、すみません。)

「という状態なんで...ごめん、5万円返せません! で、代わりに私が持っているレコード全部あげるから、これで勘弁してくれない?」

「ああ、別にいいよ。」

「ええっ、ホントにいいの?」

「もちろん。大好きなAのためだし、全然オッケー!」

「うえぇえん...B大好きだよぉ。」

「だから照れるんだってば...でも、私もAが大好きだよ...」

「エヘヘ~~」

「えへへ~~」

( ⇧ バカップル?)

という訳で5万円の返済の代わりに、Aが持っていた古いレコードをBにあげることで、AとBは合意しました。

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ーさらに、3か月後。

ピンポーン。

「あれ、Aが訪ねてくるなんて珍しいね。どうかしたの?」

「あのさ...私があげたレコードって、まだ持ってる?」

「売っちゃった。」

「あ、売っちゃった...それで、その金額って...」

「いや、それが何と10万円で売れたんだよ! なんかすごい価値が付いていて。やっぱり古いものだったからかな~。」

「うん、私もそのことネットで知って...それで、私が借りたのって5万円じゃん? だから売って10万円になったのなら、私に差額の5万円を返す義務がさ、Bにはあると思わない?」

「思わない。」

「ええっ、なんで!? だって私に貸したのは5万円でしょ。それで売ったら10万円になったわけでしょ? だったら5万円、余分に懐に入ったことになるじゃない!」

「それは結果論。私はレコードを売るのも自由だし、逆に売らないのも自由。そもそもAが私にレコードを渡した時点で、このお金の貸し借りの話は終わってるの。」

「それはそうかもしんないけど...でも私達って、大好き同士じゃない?」

「それとこれは、別の話。」

「そんなぁ...」

(...Bがすごいドライですね。)

ともかく、私の脚色が話をややこしくしたかもしれないので、以下に要点をまとめます。

①Aは生活が苦しく、家賃を支払うためBから5万円を借りた。

②Aは支払い期限に5万円を用意できなかったので、自分の古いレコードをBにあげる(=譲渡する)ことで5万円を返済する代わりにしてもらった。(Bもそれを了承した。)

③後日Aは自分の古いレコードに10万円の値が付いていることを知り、Aは「自分が借りたのは5万円なので、(売ったら10万円になるので)差額の5万円を返してほしい」旨をBに要求した。

BはAに5万円を返すべきか?

長くなってしまったので、続きは次回に。

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最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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