こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。
終活の問題の一つとして、「お墓」をあげることができるかと思います。
最近は、「墓じまい」をする方も増えてきてるそうです。
その原因は、『少子化』。
そう、“子供に負担をかけたくない”、あるいは“子供に跡継ぎがいない”ため、お墓を整理する方が多いのです。
少子化は様々な分野において困った問題を引き起こしますが、一方「少子化の方がよい」事例も、実はあるんです。
宮城県塩釜市の野々島にある、市立浦戸小中学校。
こちらは島に住んでいる子よりも、島外から通っている子の方が圧倒的に多い学校です。
その割合は、果たしてどのくらいか。
子どものうち、学区内の島に住むのは1人のみだ。他の51人は希望して、区外から片道30分かけて船で来る。
引用元:朝日新聞(2019.1.7)
なんと全体の98%が島外の子どもという、驚きの比率!
ではなぜ、こちらの学校は島外から子どもが来るほど、人気があるのか。
実はその人気の秘密が、『少子化』と関係しているのです。
人気の理由は教育の手厚さだ。児童生徒52人に対し、学校職員は20人以上いる。
引用元:朝日新聞(2019.1.7)
これは子ども3人に対し、先生が1人以上はいる計算になります。
先生が子ども一人ひとりと密接に向き合える学校、これが市立浦戸小中学校の人気の秘密なのです。
一般的な学校では、(例えば40人学級だと仮定すると)、先生は40人に対し同じ授業をするしかありません。
しかし子どもだって、『人それぞれ』です。
一般的な授業が合わない子も、当然いると思います。
従って、生徒が少人数の学校は「その子に合わせた教え方」が可能となりそうですよね。
また、ただ「その子に合わせた教え方」だけではなく、市立浦戸小中学校では以下のような“楽しい授業”も行っております。
学校での社会科の授業。中学2年は4人のみだった。先生とのやり取りは必然的に密になる。教頭でもある桜井直人先生(51)が尋ねると、答えにつまる子がいた。隣の子がそっと耳打ち。「いいぞ」と桜井先生。「人に教えるのが一番覚える。二番にいいのがみんなと話し合うこと。次は中部地方の農業について話し合え!」。わいわいと、45分の授業はあっと言う間に過ぎた。
引用元:朝日新聞(2019.1.7)
「人に教えるのが一番覚える。」―これは、本当にその通りです。
自分の頭の中で『なんとなく分かっていた知識』。これが人に教えることによって、『正確な知識』になっていくのです。
また、「みんなと話し合うこと。」―これも大切なことです。
以前、目的は「社会で生きていく力」、であれば学び方は人それぞれでいいと思います。というブログにおいて、東京都立蒲田高校の授業内容をご紹介致しました。
その学校でも、「国語の読解プリントの問題を、生徒が話し合いながら解くことは大歓迎」という考えでした。
そのとき私が感じたことを、ブログから一部引用してみたいと思います。
読解プリントの問題を話し合いながら解いてもいい...私が学生の時には考えられなかった風景です。しかし目的が、静かに問題を解くことではなく、“問題の答え(あるいは解き方)が分かること”なのであれば、その方法は自分に合ったやり方で良いのでしょう。また、『仲間で話し合いながら解決していく』、こうした方法は社会では一般的です。なぜなら、大切な人とはコミュニケーションをとっていきながら生活していったり、家族になったりしていきますし、サラリーマンになると会議といった話し合いを行い、仕事を進めていくものだからです。
目的は「社会で生きていく力」、であれば学び方は人それぞれでいいと思います。(2018.11.21のブログより)
人が生きていく上で、大切なコミュニケーション能力。
子どもの頃からの「話し合い」が多ければ多いほど、その力は伸びていくような気がします。
※ただ、目的は「社会で生きていく力」、であれば学び方は人それぞれでいいと思います。のブログでご紹介した東京都立蒲田高校の授業は、「話し合い」にとどまらず、「先生の音読を聞くも聞かないも自由」、「(話し合いをしないで)1人で問題に取り組むのも自由」というように、更にバリエーションが豊富となっております。
これからの未来を担う子ども達。
子どもの成長に大きな影響力を与えるのは、やはり我々大人だと思います。
上記朝日新聞の記事においても、
かぎを握るのは大人側の引き出す力だ。
引用元:朝日新聞(2019.1.7)
という文章で、最後を締めくくっております。
現在私は『穏やかな老後』を過ごしてもらおうと、オーダーメイド終活を駆使しながら、ご相談に応じています。
しかし未来において、素敵な発明や法律が出来上がれば、『もっと穏やかな老後』を過ごすことが可能になるかもしれません。
将来、我々が安心した老後を過ごせるためにも、子ども達には自分ならではの“オリジナル能力”をぜひ開花させてほしいものです!
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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