あけましておめでとうございます。北海道札幌市の行政書士、安藤です。

札幌市は9日、来年4月1日から、パートナーシップ宣誓書受領証の交付を受けた性的少数者カップルが市営住宅を利用できるよう、入居条件を緩和すると発表した。

引用元:朝日新聞(2019.12.10)

札幌市は2017年6月1日より、性的マイノリティに係るパートナーシップの宣誓制度を開始しております。

札幌市は全国の政令指定都市では初めて「パートナーシップ宣誓制度」を導入するなど、誰もが「自分らしく」生きていけるような街づくりを目指しているように感じます。

実際、札幌市ホームページの「パートナーシップ宣誓制度」のページには、「互いの個性や多様性を認め合い、誰もが生きがいと誇りを持つことができるまちの実現を目指し」、という文言が掲載されております。

上記の札幌市の理念に基づいたのか、(あるいは同性カップルなど当事者からの要望を踏まえてなのか)、いずれにしても2020年4月から市営住宅の入居条件を緩和することになったようです。

 

このように、近年は性的少数者が(マジョリティと同様に)暮らしていきやすい世の中へと変わりつつあります。

しかしこうした世の中では、これまでの自分の常識が通用しない場面に遭遇することもあります。

例えば、

「彼氏はいるの?」

「彼女さんているんですか?」

--こうした何気ない会話であっても、当事者からすると「答えにくい質問」になる。2019年6月26日の朝日新聞を見て、ハッとさせられました。

「彼氏いるの?」

ありがちな女子の会話。ついに私にもその質問が向けられた。「さあ、どうだろうね」とはぐらかした。

引用元:朝日新聞(2019.6.26)

上記は朝日新聞の『声』欄に掲載されたものです。

一見すると何でもないような「女子の会話」。なぜ投稿者様(大学生)が「はぐらかした」のかというと、

私の恋人は「彼氏」ではない。といって、恋人の存在を否定したくはなかった。

引用元:朝日新聞(2019.6.26)

--これが一つ目の理由。

しかしこのブログを読んでいる皆さまもご存じのように、「LGBT」や「同性愛」という言葉を、昔よりも耳にするようになったと思います。

実際、投稿者様も「私の恋人を知る友人も多く、親も支えてくれる」と言っております。

それでもなお、恋人の存在をはっきりと言えなかった。その二つ目の理由が下記のようです。

でも、世間には偏見も残る。だから私は答えを濁したのかもしれない。

引用元:朝日新聞(2019.6.26)

身近にいる親や友人は、自分たちのことを認めてくれる。しかし、いま目の前にいる「彼氏いるの?」と聞いてきた人は、果たして同じように自分たちを認めてくれるのだろうか。

--もしかしたら、こうした考えが頭をよぎったのかもしれませんね。

 

このような経験を踏まえ、大学生の投稿者様は上記記事でこう主張します。「理解できないことは誰にもある。」

ただ...と続けます。

ただ知り、認めて欲しい。人はみな違う、と。

この地球に一人として他人と同じ人間はいない。

引用元:朝日新聞(2019.6.26)

--全くもって、同意します。

当ブログのタイトル通り、私は「100人いれば100通り」の人間がいると思っています。

『人はそれぞれ異なる』--誰もがこうした考えを持つ世の中になることを期待致します。

 

ところで、投稿者様も上記記事に書いた「世間には偏見も残る」。

この偏見が無くならないのは何故なんでしょうか。

その理由を考えているうちに、もしかしたら学生時代の「試験」が関係しているのではないか、こう思うようになりました。

試験には必ず「正解」があり、その正解を解答するために、学生時代は真面目に勉強をするのだと思います。(私はどちらかと言うと、“不真面目な生徒”の部類に入ってましたが...)

常に正解を求め、学生時代を生き抜く。そして卒業後の世の中でも正解を求め、「普通」と違うものは排除する。

マイノリティに対し偏見が残る人がいるとすれば、もしかしたら学生時代に経験した「正解」に囚われている人なのかもしれませんね。

 

ただ、これから世の中へ旅立っていく若者たちにひとこと言わせてください。

--「正解」は1個ではない、と。

では、自分の正解はどこにあるのか。

実は人それぞれなので、『正解さえも人によって異なる』と私は思います。

(もちろん終活の方法も人によって異なるので、当事務所は『オーダーメイド終活』を行っているのです。)

そこで私の正解(と思うもの)を以下に二つご紹介し、本日は終わりにしたいと思います。

 

一つ目は、本日のブログでもご紹介した投稿者様(大学生)の言葉から。

正解とは、個々が懸命に生きて導き出すものだろう。

引用元:朝日新聞(2019.6.26)

そして二つ目は、2019年11月27日の『声』欄に掲載された言葉です。(こちらの投稿者様も大学生です。)

正解は存在するものではなくて生み出すものだと思います。

引用元:朝日新聞(2019.11.27)

 

 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

なお、今年も当ブログ「100人いれば100通り!」をよろしくお願い致します。

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