こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。
生産性は高い方がいいのか、それとも高いことがベストという訳ではないのか。
そんな最近何かと話題の生産性に関し、ある観察を行ったという記事を発見しました。
ただし観察対象は人間ではなく、『アリ』です。
観察・研究を行ったのは北海道大学農学研究院准教授、長谷川英祐さん。
そもそも科学的根拠のない「都市伝説」、それが本当なのか調べてみることにしたそうです。
その都市伝説とは、
働き者のイメージが強いアリにもあまり働かないアリがいて、集団の中から働き者を取り除くと「怠け者」が働くようになり、一方で「怠け者」を除いても新たな怠け者が出てくるー。
引用元:朝日新聞(10/3)
というもの。
研究者の世界には、そんな都市伝説があったんですね!
確かにアリといえば『働き者』。そんなアリにも怠け者がいるというのは、なかなか興味深いです。
(そして怠け者を除くと、新たな怠け者が誕生するというのですから、ホントに都市伝説っぽい...)
そこで長谷川さんは、大学院生と調べてみたそうです。
ただこの研究、なかなかハードだったみたいです。
「アリの観察が?」-そう、その観察なんですが、「1日に7~8時間に及ぶ観察を2カ月間続け、観察担当者が過労で血尿まで出した」という、それはそれは大変な実験だったそうです(スゴイ...)。
そんな気になる実験の結果はというと、なんと「都市伝説は成り立つ」ことが確かめられたんだそうです!
ではなぜ、そんな都市伝説は成り立つことになったのか。(つまり、全てのアリが働いた方が生産性は高いのに、なぜ働かないアリが出てきてしまうのか。)
様々な条件でコンピューター実験を繰り返した結果、長谷川さんは以下のように考えています。
みな一斉に仕事にとりかかる画一的な集団だと一斉に疲れ、卵を清潔に保つといった集団にとって致命的な仕事に空白が生じかねない。なかなか仕事をしないアリもいる多様な集団の方が、効率は多少落ちても、存続には有利なのだろうと。余力は大事です。
引用元:朝日新聞(10/3)
アリは「多様な集団の方が、効率は多少落ちても、存続には有利」と判断したみたいですね。
では、人間はどうでしょうか。
人はいろんな考え方を持っています。従って、「子供はたくさん産んだ方がいい、いやそれは個人の自由だ」といった、様々な考え方自体は存在してもいいと私は思っています。
ただその考え方が表に出てしまう(=言葉として発する)と、他方の人権を侵害してしまう場合があります。
表現の自由は絶対的保障を受けるわけではありません。一方、心の中だけで思っている場合(=内心の自由)は絶対的保障を受けます。(表現の自由に関してほんの少し触れた記事は→こちら)
ただその内心の自由により、確かに『それぞれの考え方』があってもよいのですが、その考えや思考はやがて(表に出る)言動につながってしまう可能性があります。
従って私は、「あれ、この考え方は他の人に迷惑をかけていないか」といった自分なりの基準を設けておき、たまにチェックする習慣をつけております。
話を戻します。上記記事のなかで長谷川さんはまとめとして、以下の言葉を述べております。
効率だけ追い求めてはダメです。いいものも悪いものも多様性がいっぱいあってこその社会。どんな人でも生きていけるのが、いい世界だと思います。
引用元:朝日新聞(10/3)
多様性に関し仕事を例にあげれば、『人それぞれな社会』だからこそ、『それぞれに向き不向きな仕事』も当然あると思います。
仕事のスピードが速い人もいれば、ゆっくりでも誤りをチェックするのが得意な人もいます。
一人一人にあった仕事ができれば、それは(障害のある方も含めて)どんな人でも生きていける世界であり、私も長谷川さんと同じく、そんな世界はいい世界だと思います。
マイノリティ・マジョリティ関係なく、過ごしやすい世界。そんな世界を目指していきたいですね!
さて私は先程、『それぞれの考え方』があってもよいが、その考えや思考はやがて(表に出る)言動につながってしまう可能性がある、そんなことを申しました。
実はある言葉を知ったことから、この考え方が身についたのです。
ここで来ました!『本日は紹介しちゃおう!』のコーナーです。(わー、パチパチパチパチ)
※第2回目ですね。(「なんだ、このいきなりカットインしてきた『本日は紹介しちゃおう!』のコーナーって!? という方は、→こちらの記事をどうぞ♪)
本日はこのコーナーをもって、終わりにしたいと思います。
本日の言葉はこちらです!
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ーマザー・テレサー
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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