こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。
私は朝日新聞を購読しております。そのため、ブログで引用する新聞記事はほとんどが朝日新聞からです。
「北海道において、新聞購読世帯のシェアの大半を占める天下の北海道新聞(略して道新)をなぜ読まないのか!」というご意見が聞こえてきそうですが...
実は過去において、複数の新聞を読むことができた時期があり(会社員勤め時代)、そのとき当事務所のメイン業務である終活の話題が、他紙よりも多く掲載されていた印象を受けたため、朝日新聞を購読するようになりました。
※またほとんどの方が道新をお読みになっているため、「逆に他紙の記事は新鮮なのかも」という想いもあります。
本日も朝日新聞からの話題ですが、実は今回は終活に関する内容ではありません。
しかし終活においてもとても大切な、“コミュニケーションのお話”です。
2018年10月1日の朝日新聞には、『夫の家事育児 モヤッ』という内容の記事が載っておりました。
大まかな内容は、「夫が家事育児をしない」、あるいは「夫は家事育児をしてるつもりらしいが、妻は満足していない」というものです。
その10月1日よりも以前に朝日新聞では、父親として出産準備や家事、育児に悩む3人の記者の経験を6月に掲載したそうです。
10月1日の記事は、それに対する反響です。
記事には、数人の女性(一部男性)からの本音が載っていました。
その本音を読んでいくうちに、「家事や育児に関しても、コミュニケーションが大事なんだなぁ」という感想を持つようになりました。
以下にご紹介したいと思います。
記事の中でも大きく掲載されていたのは、朝日新聞の記者(有近隆史さん)が取材した兵庫県の女性の記事です。
有近さんが以前の記事で書いた「家事や育児はきちんと分担している」というくだりに引っかかった兵庫県の教員の女性(55)。その女性は有川さんの記事を読み、ご自身の夫(60)の言い分を聞いているように感じた。そこで有川さんはその女性を訪ねた、という記事です。
(その女性は)夫と長女(28)、長男(24)の4人家族。夫は長男が生まれた際、育休を3カ月取得しました。当時、周りに育休を取る男性はほとんどいませんでした。以来、食事の片付け、毎日の洗濯、風呂洗いは夫の担当に。
「良き夫」「幸せな妻」と言われるようになりました。
引用元:朝日新聞(10/1)
読んだ限り、なかなか良さそうな夫のように思います。私の感覚では、こちらの夫のような家事や育児をされている方は全体の半数もいないと感じます。
しかもこの年代(60)では、なおさら少数派に入ることでしょう。
ところが、このことに対し女性は反論します。家事の中には「見えない家事」というものがあり、夫はその格差に気づかずにいるというのです。
「例えば、夫の『洗濯』に週末のベッドのシーツは含まれません。衣替えの準備をするのも私。いつやるかを考えて、クローゼットから出して洗濯ー(←本文は長い横線)。夫は認識していません。それで『半々』とされるのは、違うんやないかって」
引用元:朝日新聞(10/1)
なるほど。家事には代表的なもの(例えば毎日定型的に行われるもの)の他に、「見えない家事」がある。だからそうしたものも含めて『半々』という言葉を使ってほしい、ということなのかもしれませんね。
見えない家事...例えば上記記事にもあったシーツ洗い、衣替えの他にも冷蔵庫・食器棚・換気扇・窓の掃除、あるいは布団干し(又はふとん乾燥機)...など多岐にわたりそうです。
もし夫(あるいは妻)が『半々』を主張するのであれば、確かに見えない家事も同様に行う必要がありそうですね。
ここで一旦、記者の有近さんは夫の方に女性の思いを伝えてみました。すると夫は、『半々』と思っていたが他にも気づいていないものがあるかもしれないですね、と苦笑。
そんな夫の反応を女性に伝える有近さん。「さらに」と女性の話は続きます。
雨が降るか微妙な天気の朝、夫は「外に干せるかな?」。女性は思わず「自分で調べて考えれば」と返したそうです。「学校の遠足の時に天気が微妙だったら中止にするかどうか、自分で責任を持って決めるはず。それが家事ではできないというのがイラッとするんです」。夫は「手伝い」の気持ちが抜けていないのではないか。意識のズレを感じ、納得できないでいます。
引用元:朝日新聞(10/1)
ちなみに、こちらのご夫婦はともに教員をされています。外では同じ教員の仕事をしているのだから、家でも家事や育児を同等に分担して欲しい、という主張を女性はされているのです。(従って同じ共働きでも、『夫は正社員、妻は週3のパート』という家庭とは多少異なる事例かもしれません。)
ここまで夫に対しご自身の思いを吐き出した女性。しかし女性は、夫には感謝をしており、最後にはこう締めくくっています。
世間を見渡せば、夫は家事、育児に協力的だと感じます。長女にはこうも伝えています。「これが『普通』だと思っていると、将来苦労するよ」
引用元:朝日新聞(10/1)
女性の仰ってることはたぶん真実です。おそらくここまで家事や育児をされている男性は、もう一度述べますが、たぶん半数に満たないと思います。
この事例の夫は(一般的な男性を上回る家事や育児をこなしてたとは思いますが)、妻の真意を分かっていませんでした。
なぜでしょう...おそらく夫婦のコミュニケーションが不十分だったんだと思います。
上記兵庫県の女性は「夫と家事や育児について向かい合って話すことはほとんどない」と言っております。
そして今回取材した記者の有近さんも同じで、一生懸命家事をやっていれば奥様は分かってくれるだろうと思い、ご自身の思いを伝えたことはなかったそうです。
当ブログでも『コミュニケーションの重要性』は何度もお伝えしております。(例えば→こちらの記事とか)
しかしこれから先の未来を生きていく上で、大切な方とのコミュニケーションは終活に限らず必要なことだと感じます。
『自分ではない全ての人(つまり他人)のことを100%理解するというのは難しい』...以前のブログ(→こちらです♪)にも書きました。
『自分の想いは表にださないと伝わらない』、それは他人に限らず、親子であろうが夫婦であろうが、同じことなんでしょう。
お仕事等をされていれば、お話しをする時間さえ作りづらいかもしれません。
しかし相手の事を思っての行動が、当の相手にその真意が伝わらない...記者の有近さんや上記兵庫県のご夫婦に直接お会いしたことがないにもかかわらず、なんか悲しくなってしまいませんか?
ぜひ皆さまは、コミュニケーションを大切にしてくださいね。
それでは最後に、記者の有近さんが感じたことをご紹介したいと思います。
仕事に日々追われると、夫婦で向き合って話すことも少なくなります。でも、家事や育児の考えのズレが大きくなり、離婚を選択する夫婦もいます。お互いにどういう不満があるかを話し合って共有することがまずは第一歩だと感じました。
引用元:朝日新聞(10/1)
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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