こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。

9月22日に東京都中央区で、「認知症フレンドリーイベント 誰もが安心して暮らせる社会を目指して」(朝日新聞社主催)が開かれたそうです。その内容が10月24日の朝日新聞に掲載されていました。

複数の記事が載っていましたが、その中でも大きく紙面を割いていたのは、『メディアの役割』。

メディアはどんな役割を担い、また我々にどんな影響力を与えるのでしょうか。

 

まず、日本認知症本人ワーキンググループの福田人志さんの言葉です。(福田さんは若年性認知症の当事者だそうです。)

取材で3年前に「認知症のことを撮りたい。密着する」と話がありました。トイレの行き方も分からない、ご飯の食べ方も分からない、「認知症らしさ」を撮りたい、と。

引用元:朝日新聞(10/24)

取材する人が言う、「認知症らしさ」。

しかし、そもそも認知症らしさって何だろう、と私は思います。

「そんなの、物忘れがひどくなったら認知症だろ!?」という方がいらっしゃいますが、『物忘れ=認知症』とは限りません。単に聞こえていなかった、という場合もあるのです。(この事例に関しては→こちらの記事でもご紹介しております♪

私は「人はそれぞれ」という考えを持っているので、「認知症らしさ」「障害者らしさ」という言葉には違和感を覚えます(「男性らしさ」「女性らしさ」も同様と考えます)。

※ただし、身近な人に対しては使用することもあります。例えば「それは、母さんらしいね」など。うーん...言葉って難しいですね。

 

少し話が脱線しました。

上記の取材者の発言に対し、福田さんは、

「普通にやっているのだから、期待されても困る」と話しましたが、密着の最後に「何も撮れなかった」と。見える症状を撮らないと認知症じゃないという現状が、胸に刺さりました。

引用元:朝日新聞(10/24)

 

またメディアに関し、元メディア側からの意見も掲載されていました。

認知症フレンドリージャパン・イニシアチブの徳田雄人さんは、元NHKの番組ディレクターだそうです。

徳田さんは、

「認知症になったらこうだ」というイメージが、メディアを通じて再生産されることが現在もある

引用元:朝日新聞(10/24)

と思っていらっしゃるそうです。

『いかにも認知症です』という状態じゃないと、認知症の人をメディアで紹介できない。さらに、こうした内容が繰り返し表現されている。

メディアが人に与える影響は大きいものです。今後、メディアの意識が変わっていくことを期待したいですね。

 

そして認知症の人と家族の会東京都支部代表の大野教子さんは、テレビ番組に対する意見を述べています。

最近は、認知症の予防だけを安易に取り上げるテレビ番組が多い。「認知症にはなりたくない」という思いを助長しているのでは。

引用元:朝日新聞(10/24)

2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると見込まれています。(厚生労働省ホームページ「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」より→https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/nop101.pdf

これからは、上記厚生労働省のリンク先でも述べられてますが、「認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気」という位置づけになります。

予防ももちろん重要ですが、それよりも『認知症になった場合でも、いかに穏やかに過ごすことができるか』の方が重要だと私は考えます。

例えば「認知症になり意思能力が出来なくなった時に備えて治療方針を決めておく」、あるいは「財産が凍結された場合に備えて家族信託を締結しておく」など、元気なうちからの対策を講じておくことにより、『穏やかな老後』を過ごすことが可能となります。

従って、これから誰もが認知症になる可能性があるのであれば、①「そもそも認知症にならないための予防」と②「認知症になった場合でも安心の備え」という、両輪の対策が良いでしょう。(そして、重要度は②の方が高いです。認知症を100%予防することは難しい、と私は思っています。)

こうした対策は『元気なうちに』が大事です。

「今は忙しくて、そんなこと考えられないんだわ!」という方でも、せめて頭の中には入れておいて下さいね。

そして少し余裕が出てきたなと思ったら、動き出していきましょう!

 

最後に上記でもご紹介した、大野教子さんのメディアに対する意見をご紹介したいと思います。

認知症になっても穏やかに生活するためにどうしたらいいか、取りあげてほしい。

引用元:朝日新聞(10/24)

 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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