こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。
本日は、今月8日に投稿した「認知症フレンドリーイベント 誰もが安心して暮らせる社会を目指して」に関する、第2弾のお話しです。(第1弾の記事は→こちらです♪)
第2弾(10月25日に掲載)のタイトルは、“暮らしの中で できること”でした。
以下にいくつか、書いていきたいと思います。
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まず私が興味を持った記事は、慶応大学医学部 精神・神経科学教室教授の三村将さんのお話しです。
以下は、「社会とのかかわりを」という小タイトルに書かれていた記事です。
人とのつながりは重要です。相談できる人がいる人は、認知機能が保たれやすいといえます。
引用元:朝日新聞(10/25)
当ブログでも、コミュニケーションの大切さは何度も記事にさせて頂いております。(気になる方はカテゴリー内の“コミュニケーション=大切”からご覧くださいませ。)
これからの未来では、コミュニケーションがとても重要になってまいります。
もちろん、全人類とのコミュニケーションは必要ではありません。
皆さまが大事に思う方とのコミュニケーション、それで十分だと思います。
もちろん、「私はあらゆる人とコミュニケーションをとりたいんじゃ~」という方は、いろんな方とお話して下さいね!
※ちなみに、大事な人とのコミュニケーションの必要性に関して書いた記事の一つは、→こちらのブログになります♪(このブログは“人生の最終段階における医療”のカテゴリー内にありますよ。)
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続いて、大阪工業大学情報科学部客員教授の安田清さんのお話しです。
安田さんの記事タイトルは、“「覚えられない」を道具が助ける”でした。
安田さんが述べている内容は、「認知症の人は必要な情報をなかなか覚えられないが、いろんな道具で支援することができる」というものです。
具体的には、
薬の時間など忘れてしまいそうなことをICレコーダーに音声で録音しておいて、繰り返し再生する。
引用元:朝日新聞(10/25)
などです。
高齢化が進み、認知症と診断される人の数も以前より増加しております。同様に、ITなど技術も進歩していますので、いろんな道具を試してみてご自身に合ったものは積極的に使っていく、という考えもありですよね。
親が高齢の場合だと、最新のテクノロジーに関しては弱かったりすることもあるので、お子さまがコミュニケーションをとりながら打診してみる、というのも一つの方法だと思います。
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ユマニチュードは、体育学の専門家である2人のフランス人がつくった認知機能が低下した人への効果的なケアの技法です。
引用元:朝日新聞(10/25)
とお話しするのは、ユマニチュード認定インストラクターの盛真知子さんです。
認知症の人が安心して相手と接することができるようになる、そうした介護法の一つがフランス発の『ユマニチュード』であります。
NHKで10月24日に放送された「ガッテン!」では、アイコンタクトに関するユマニチュードが紹介されていました。
では、具体的にどんな介護法なのか。
NHK「ガッテン!」のサイトに掲載されていた内容の一つとして、認知症の人は、
認識できる視野の範囲が狭くなったり、認知機能の衰えによって介護する人が近くにいても気づかなかったりすることが。
引用元:ガッテン!(https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20181024/index.html)
あるのだそうです。
そうした認知症の人のために、どんな方法で接すればよいのでしょうか。
そこで重要なのが、相手の正面に入り、視線をしっかり交わすこと。これを意識的に行うと、スムーズに意思疎通が取れるようになり、暴言や歩き回るといった症状が改善するという事例が相次いでいるんです。
引用元:ガッテン!(https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20181024/index.html)
話しかけるにあたり、「相手の正面に入り、視線をしっかり交わすこと」。こうしたちょっとしたことに気を付けるだけで症状が改善するのであれば、素敵なことですよね。
ただこうした動作は上記にもあるように、認知症の人が「認識できる視野の範囲が狭くなったり」するということが分かっていないと、なかなか気づきにくいものです。
認知症の人に限らず、相手とお話しするときはその人のことをきちんと考えて、接することが大切なのかもしれないですね。
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東京医科歯科大学特任教授の朝田隆さんは、「難聴と脱水」が認知症の発症に関係しているのでは、と考えていらっしゃるようです。
まず、難聴に関しては、
昨年、難聴が注目されるようになってきました。世界の研究者が集まった会議で、難聴が認知症になるリスクが一番高いという研究結果が示されました。聞こえないからコミュニケーションが不足する。孤独になりうつになる。そこから認知症へと進んでいく。
引用元:朝日新聞(10/25)
と述べています。
コミュニケーションをとる前提として、相手の言いたいことを認識する必要があります。
もちろん筆談などにより、耳から聞く以外でも相手の言いたいことを受け止めることは可能ですが、耳からの情報が難しくなれば確かにコミュニケーションは不足しそうです。
そして、人とのコミュニケーションが不足すれば孤独になり、やがてうつになる。➡認知症になる可能性。
つまり、当事務所が推奨しているコミュニケーションは、終活だけでなく認知症の予防としても役立つのですね!
これからはより一層、コミュニケーション(お話し合い)を勧めてまいりますよ~。
もう一つの脱水に関しては、
もう一つは夏の脱水。以前から夏に患者が増えるのが気になっていました。脳内も脱水症状が起きて記憶、注意、集中、反応が悪くなる。最近は水が足りなくなると、脳にアミロイドβというゴミができるという仮説が出てきている。水分をとるように周囲が気を使ってあげることが大切です。
引用元:朝日新聞(10/25)
とのこと。
「脳内も脱水症状が起きて記憶、注意、集中、反応が悪くなる」というのは高齢者に限らず、我々世代も気を付けなければならないことですよね。(勝手に我々世代と言ってしまいましたが、当ブログの読者さまは何才位なんでしょうか。ちなみに私は10月で46才になりました。最近、風邪をひいたら治りにくいんですよね...)
『猛暑日』という言葉があるように、最近の夏の暑さは猛威をふるっています。特に、高齢になってくると暑さを感じにくくなってきますので、意識して水分をとることが大切です。
ただ、認知症を100%の予防することは難しい、と私は考えます。
従って、「認知症になったとしても、対策をとっているので安心なんだわ~」と言えるようにしておきましょうね。
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当事務所が考える終活は、『穏やかな老後を過ごすための対策』です。
穏やかな老後を過ごすことができれば、それは幸せな人生であると言えるかもしれません。
この幸せな人生に関して、最初でご紹介した慶応大学医学部 精神・神経科学教室教授の三村将さんのお話しを、最後にお伝え致します。
2011年に幸福な人は長生きするという論文が出ています。たばこを吸う人は3年寿命が短く、運動習慣のある人は3年長いという。この中で10年近い差が出た単純な質問が「あなたは幸せですか?」でした。心の持ちようが寿命にも影響すると考えられます。
引用元:朝日新聞(10/25)
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最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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