こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。

実質『ワンコイン』セミナー、「そもそもなぜ終活は必要なのか―様々な選択肢を考える―」は本日をもって終了致しました。ありがとうございました。

次回は、「穏やかな老後を過ごすために―遺言書編―」となります。2019年3月16日(土)14:00~開催します。よろしくお願い致します。(詳細は→こちらをご覧ください♪

以前、「自分の最期をどこで迎えるか」という問いに対し、「『病院』か『在宅』の2択に加え、『特養での看取り』という選択肢が広がっているようです。」という記事を書きました。(そのブログは→こちらです♪

ただ実際は『病院』が大半であり、『在宅』『特養』はまだまだ少ないのではないか、という印象を受けます。

そんななか、2018年12月8日の朝日新聞の『声』欄に、“病院の対応に納得できない”旨の投稿が載っておりました。

こちらの投稿者の方(65)は昨秋お母様(89)を看取ったのですが、「病院や介護事業者の対応には納得できないものを感じ」られ、診療記録の開示を求められたとのこと。

投稿者の方はお母様に「余生を安寧に過ごしてもらいたい」と考え、あれこれ質問をなさったそうなんですが、開示された記録にはご自身の質問や行動が「スムーズな診療や看護を乱し問題である」という記述が随所にあったそう。

こうした経緯により、投稿者の方が思った結論が以下の記事。

患者と家族の自己決定権、そして自己決定にあたって不可欠な質問権を尊重し、患者と家族の意向をくむのが医療界の流れと信じて実践したが、まだまだ理想とは程遠い状況だと思い知った。

引用元:朝日新聞(2018.12.8)

...なんかせつないですね。

自分と親の想いを叶えるための「自己決定権」、そのためにした質問が尊重されるのかと思いきや、「問題である」と記録に書かれてしまう。

もちろんこのような病院ばかりではないと思いますが、こうした病院にあたってしまっては、自分と患者本人の想いを実現することは難しそうです。

しかし、『そもそも病院での終末期対応は厳しいのではないか』という意見もあるようです。

それが上記記事を読み、それに対する意見として2018年12月14日の『声』欄に掲載された医師(63)の投稿です。

この医師の考えは、

終末期は、治療に対する患者さんやご家族の考えが大きく変わることが珍しくありません。通常の外来診療では時間の制限から、多様な考えに十分対応できないのが現状なのです

引用元:朝日新聞(2018.12.14)

というもの。

したがって患者が終末期を迎えた場合は、「余裕を持って在宅医療への転換を考えるべきではないか」。また、病院から紹介されてくる患者さんの予後が3か月くらいしかないことも多いため、「本当に満足した最期をむかえられたのか」という疑問も残るようです。

確かに在宅で最期を迎えることが出来たとしても、その期間が短いこともあるようです。

札幌市のいまいホームケアクリニックさんのブログにも、「自宅に帰ってからすぐ、もしくは2,3日で亡くなってしまう患者さん」もいることが記載されています。

下記に少し引用してみます。

そんなに頻回ではないですが、自宅に帰ってからすぐ、もしくは2,3日で亡くなってしまう患者さんも中にはいらっしゃいます。そんな短い在宅療養で意味があるの?って病院の医療者からは言われることもありますが(この状態で帰すんですか?等々・・・・)、やっぱり家族の方とその後落ちついてから話をすると大抵「連れて帰ってきてよかった」「わずかな時間だけれども自宅で過ごすという希望をかなえてあげることができた」「家族ともいい時間を過ごすことができました」っていうお言葉を頂くことが多いような気がします。

引用元:いまいホームケアクリニック

このように、たとえ短い在宅期間でも家族は「よかった」という感想を持つようです。

ただ、その「いい時間」と思える期間が長ければ長いほど、さらに「よかった」と思えるのは間違いないように感じます。

上記朝日新聞に投稿した医師も、

もし在宅医療への準備期間が十分あれば、患者さんの自己決定を尊重し、尊厳ある死を全うできるようお手伝いできると思います。


引用元:朝日新聞(2018.12.14)

と仰っています。

では「尊厳ある死」を全うするために、在宅医療への準備期間を十分とる方法として、日頃からしておくことは何かあるのでしょうか。

上記医師は、以下のように述べております。

風邪や湿疹など原疾患とは関係ない症状の時、在宅医療に取り組む医師を受診し、相談してみてはどうでしょう。在宅医は患者の多様性を受け入れ、話を聞くことに時間を割いてくれると思います。


引用元:朝日新聞(2018.12.14)

なるほど。例えば、風邪をひいた時などに在宅医療を行っている医院(クリニック)を受診して、まず「どんな医師か」確認しておく。

そして相性が良さそうだったら『かかりつけ医』になってもらい、最期までお世話になる。

確かにいきなり在宅医としてお願いするのではなく、実際に会って相談できるので、こうした方法は良いと思います。

ただ私は、『病院の医師=悪、在宅医=善』という考えは、多少危険であると感じます。

以前、「専門家の考え方も、人それぞれです。」というブログを書きました。(その記事は→こちらです♪

『人はそれぞれ』なので、専門家もいろんな方がいます。

つまり、病院にも“患者思い”の医師はいらっしゃると思いますので、あくまで判断基準は『自分の想いを叶えてくれる医師に会えるか』、だと考えます。(同様に、在宅医の中にも“危ない医師”はいると考えます。)

ぜひ複数の医師と相談して頂き、皆さまに適した医師と『穏やかな老後』を歩んでくださいね。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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