こんにちは。北海道札幌市の行政書士、安藤です。

本日は『お話し合い』に関する記事です。

以前、“ネットや新聞、雑誌などで『人それぞれ』という記事を見かけるとつい嬉しくなり、周囲に伝えたくなってしまいます!”というブログを書きましたが(→その記事はこちらです♪)、同様に、『お話し合いは大事』という記事を見かけても周囲に伝えたくなってしまいます。(当事務所は『お話し合いの終活』を推奨しております。)

以下は、朝日新聞の土曜日のみに配達される『be on Saturday』のそれぞれの最終楽章のコーナー(?)の『平穏死4』に掲載されていた記事です。

記事を書かれた方は特別養護老人ホーム常勤医・石飛幸三さんで、『「平穏死」のすすめ』の著者でもあります。

まず事例から。

94歳の女性は、認知症と糖尿病がかなり進んでいました。ホームに入って間もなく肺炎で入院、病院はインスリン注射で血糖を安定させました。しかし静脈に針を刺す場がなくなり、胃ろうか、太い静脈に管を刺し栄養を直接注入する中心静脈栄養か、どちらかを迫られました。

引用元:朝日新聞 be on Saturday(9/29)

そして「やっぱり」という感じですが、この女性の子供たち(姉と弟)の意見は分かれてしまいました。

姉は最期までできるだけの治療を望み、弟は自然な看取りをと主張しました。配偶者やホーム職員を交えて再三話し合い、自然に見送ることを決め、退院しました。インスリン注射はやめ、栄養は300㌔カロリーの流動食です。

母親はこれだけで1カ月以上生きました。

引用元:朝日新聞 be on Saturday(9/29)

今回の事例では、おそらく母親は、ご自身の治療方針を子供たちに伝えてなかったようです。

ただ姉弟で意見の対立はあったものの、結果的には“自然の看取り”に話がまとまったようなので、『姉弟でお互い口をきかない』状態でないならば、まだ良い事例かと思います。

結果、母親は1か月以上も生きましたので、最期に向けての心の準備もおそらくできたことでしょう。

しかし、現実にはもっと醜い争いが行われることもあります。従って、ベストな方法は①親と子供(たち)で話し合っておく、②その意思(=想い)をかかりつけ医にも伝える、③その後も継続して話し合っておく、というアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り入れだと私は考えます。(アドバンス・ケア・プランニングって?という方は→こちらの記事をどうぞ♪

上記記事の中で石飛さんは、話し合いを「繰り返し行う」旨を、厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」から引用し、述べております。

※2015年3月に、「終末期医療に関する意識調査等検討会」において、最期まで本人の生き方(=人生)を尊重し、医療・ケアの提供について検討することが重要であることから、「終末期医療」から「人生の最終段階における医療」へと名称が変更されました。(厚生労働省→https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197665.html

当事務所のブログにおいても、お話し合いの重要性は何度も申し上げております(例えば、→こちらの記事とか)。

ぜひ大切な方とコミュニケーションをとっていただき、1人でも多くの方が穏やかな日常を過ごして頂くことを願っております。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

当事務所へのご相談は→こちらのホームページからどうぞ♪

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